ANAゆるい陸マイラーがJGC修行を開始

本格的な陸マイラーは大変そう。
そんな休日のポイントサイトめぐりを主体としたゆるい休日陸マイラーのブログです。
ゆるいので目標年間獲得マイルは100,000マイル。
貯めたマイルをSKYコインに変えて、地方空港ベースでSFC修行も実施。

SFC修行の費用対効果を検証してみた

 SFC修行にかかる費用は一般的に約50万円。この費用対効果を検証してみました。
 「SFC修行など自己満足だ」などという人もいますが、実際どうなのでしょうか。
 なお、私自身はSFC会員ですが、厳し目に検証したいと思います。




検証方法


 SFC修行にかかる費用を、SFC会員でいられる年数で割れば、SFC会員1年間あたりの費用が算出できます。
 そして、SFC会員として1年間で得られる便益を算出すれば、費用対効果が検証できると考えました。
 

費用の検証


 SFC会員を30代や40代で取得した場合、あと30年はSFC会員でいられます。
 そこで費用500,000円をSFC会員年数30年で割ると
 500,000 / 30 ≒ 17,000 (厳し目に端数切り上げ)


 つまり、SFC取得にかかる1年間の費用は17,000円(a)となります。


 また、厳し目に見るために、SFCの高い年会費も費用に加えます。
 SFCのVISAゴールドの割引後年会費は12,420円。
 ただし、SFCでなくても年会費有料のクレジットカードは保有すると思います。三井住友プロパーのゴールドカードは割引後年会費4,400円。
 そこで両者の差額 12,420 − 4,400 ≒ 8,000(b)を費用に加えます。


 よって(a)+(b)でSFCの1年間の費用は25,000円となります。


便益の検証


 SFC修行を検討するような人は、プライベートや出張で年に複数回飛行機に乗られるかと思います。
 しかし、ここではまず、年に1往復国内線を利用した場合の便益を試算します。


① プレミアムチェックイン・専用保安検査・プライオリティタグ
 連休中などの長い行列に並ばず、さくっと保安検査を通れるこのサービス。また、預けた荷物がすぐに出てくるプライオリティタグ。
 1回の搭乗で30分は得するかと思います。(実際は大型連休や夏休み中はそれ以上かと思いますが厳し目に)


 続いて、この時間をお金に換算します。
 厚労省の労働統計要覧から、日本人の平均年間労働時間は1,784時間。
 続いて、国税庁の給与実態統計調査から、35歳〜39歳の男女計の平均年収は425万円。
 時給に換算すると 4,250,000 / 1,784 = 2,382 ≒ 2,000 
 厳し目に端数を切り捨て、時給換算を1時間2,000円とします。
 (実際にはこれらの統計には、パートやアルバイトも含まれていますので、SFC修行を考えるような方は時給換算するともっと高いと思います。)


 よって、往復で 0.5時間 ✕ 2 ✕ 2,000円 = 2,000円の便益となります。


② ラウンジ
 次に、搭乗前のラウンジです。ANAのMY CHOICEでは3,100円払えば羽田国内線のラウンジが利用できます。しかし、ここは厳し目に。3,100円を払う価値があるとは到底思えません。
 ビールと何かもう1杯飲んでゆっくりする程度なら、厳し目に見れば1回1,500円くらいがかなと思います。
 そこで、往復で1,500円 ✕ 2 = 3,000円の便益となります。


③ 座席指定
 SFC会員になると、座席指定範囲が広がります。
 前に座席のない席や、足元の広い非常口横の席が予約時に指定できるようになります。


 JALの普通席より18センチシートピッチが広いクラスJは、1,000円で指定できます。
 そこで、往復で2 ✕ 1,000 = 2,000の便益試算しました。


④ アップグレードポイント
 前年に1度ANAに搭乗すれば、アップグレードポイントが4ポイントもらえます。
 国内線であれば4ポイントで普通席からプレミアムクラスにアップグレードできます。
 プレミアムクラスへの当日アップグレードは9,000円なので、これが便益となります。


⑤ 年間で国内線1往復した場合の便益
 ①〜④を合計し、年間で国内線1往復のみした場合の便益は、16,000円となります。


 なお、2往復した場合は、④がありませんので、①〜③で7,000円の便益が加わり23,000円となります。
 国内線だけで費用を便益が上回るには、年間3往復(6回)の搭乗が必要となります。


SFC修行の費用体効果の結論

 結論から申し上げますと、便益が費用を上回ることは間違いないと思います。


 相当厳し目に見たつもりですが、国内線に年3往復(6回)搭乗するなら、確実に費用を便益が上回ります。そして、多くのSFC保有者は、年3往復(6回)以上国内線に搭乗されるでしょう。加えて、実際にはマイルから変換したSKYコインを航空券代に充当することができるので、これより費用は下がります。
 さらに、海外旅行へ行ってしまえば、無料でプレミアムエコノミーが指定できますので、簡単に便益が費用を上回ります。
 特に、ビジネスクラスへの無償アップグレードを経験できれば、一生に数回の経験で便益が費用を上回ります。

 また、今回便益には入れられませんでしたが、一般発売開始前に旅割75の予約が可能です。お得に航空券をとれます。


 SFC修行のことを情緒的だの自己満足だの言っている方に、少しでも数字での反論になればと思います。

地方空港からのSFC修行におすすめ国内線最長路線 那覇−千歳線 ANA1694

 

 私は仙台空港ベースでSFC修行を行いましたが、仙台をはじめ地方空港ベースでSFC修行をされる方におすすめの路線、それは国内線最長路線である那覇−千歳です。


那覇−千歳線とは

 那覇−千歳は、国内線最長路線。搭乗で得られるプレミアムポイントは、株主優待プレミアムや旅割28プレミアムで3,892ポイント。
 値段は平日でも土日でもなぜか38,850円が多いです。プレミアムポイントの単価は10円をきります。


 なお、この路線は1日1往復です。
 ・那覇発13:05 -千歳着 16:15
 ・千歳発10:40 -那覇着 14:35
 東京や大阪の方なら、1日で往復できないデメリットを感じるかもしれませんが、地方空港ベースの修行ではどうせ1泊必要なので影響はありません。
 それより、注目は那覇発の時間と千歳発の時間です。


那覇−千歳は当日午前中移動で

 那覇発は13:05発。
 当日の午前中に那覇へフライトし、空港でソーキそばを食べて、千歳へ向かうことができます。
 私が修行のベースとした仙台の場合、直行便で午前中のうちに那覇まで行くことはできませんが、伊丹を経由すればいけます。
 羽田便のある地方空港ベースなら、羽田経由という手もあります。

 各空港や空港周辺のおすすめグルメもいずれご紹介できればと思っています。


千歳−那覇は札幌前泊で

 千歳から那覇へ行く場合は10:40発。
 地方空港ベースでこの時間に千歳にいるのは難しいので必然的に札幌前泊となります。
 そこで、開き直って札幌の夜を楽しむことができます。1人ジンギスカンやラーメンでもいかがでしょうか。
 那覇着が14:35なので、そこから直行便や羽田・伊丹経由ならその日のうちに自宅に帰れるかと思います。

 SFC修行中に出会った美味しいお店も紹介したいなと思ってます。


那覇−千歳のデメリット

 この路線も弱点があります。それはB747運行のためプレミアムクラスが8席しかないため、旅割28プレミアムがなかなか取れないこと。(優待を使えば問題ありません)
 また、直前の予約だと、プレミアムクラスが満席ということもあります。


 そしてこの路線最大の悩みどころ。
 それは、プレミアムポイントが一気に貯まりすぎて、楽しいSFC修行があっという間に終わってしまうこと。

 この路線搭乗前後の那覇と千歳へのフライトを合わせれば、約10,000万プレミアムポイントが一気に貯まってしまいます。
 
 でも、国内線最長路線はおすすめです。近距離国際線の約3時間のフライト。CAさんは、たくさん飲ませてくれますよ。

仙台空港からSFC修行 仙台−那覇線

 私が修行のベースにしたのは仙台空港です。
 他の空港をベースにされている方も、仙台空港利用を検討されるかもしませんので、参考になればと思います。
 今回は仙台−那覇線について紹介します。


ANA1863 仙台−那覇


 仙台空港発11:55 - 那覇空港着15:05。
 仙台ベースで修行する場合、午前中を完全に棒に振るのがつらいところです。
 仙台ベースで修行する場合は、那覇からさらに東京や大阪にフライトし、そこで1泊するのが効率が良いです。
 一方、他の空港から午前中に仙台にフライトする場合、午後の有力な選択肢になるかと思います。那覇からその日のうちに東京や大阪に戻れます。


 料金は株主優待プレミアムや旅割28プレミアムで、32,000円〜36,000円くらい。
 プレミアムポイントの単価は10円〜11円付近となります。これは復路も同じです。

 千歳−那覇の国内線最長路線や、羽田−石垣にはおよびませんが、国内線屈指の長距離路線。プレミアムクラスの機内では、ゆっくりサービスを楽しめます。
 私はCAさんに「お酒お好きなんですね?到着までいっぱい飲んでくださいね」と声をかけられ、お言葉に甘えビール以外の全アルコールを制覇しました。


ANA1864 那覇−仙台


 那覇空港発14:20 -仙台空港着 16:50。
 仙台ベースで修行するなら那覇で午前中観光するには良い時間です。また、前日のうちに那覇経由で東京や大阪に飛んでおいて、午前中に那覇経由で仙台に戻るというフライトができます。
 大阪ベースで修行する場合、大阪から那覇経由でこの便で仙台にフライトし、さらにその日の便で大阪に帰るということもできます。
 また、東京の方はそもそも仙台−羽田は便自体がありません。新幹線で90分ですからね。仙台の夜を楽しまれて、翌朝ゆっくり那覇経由で帰られてはどうでしょうか。

 仙台−那覇の機材はB767です。
 プレミアムクラスの担当CAが2人。個人的にはちょうどよいサービスを受けられると思っています。
 小さなB737だとチーフパーサー1人の対応で忙しそう。
 大きなB787やB777だと、乗客とCAさんの人数が増えて自分を見てくれていないような気がする。
 この点から、私は大好きな路線です。
 酒飲みには楽園です。たくさん飲ませてくれます。


仙台を経由地とする場合


 前日に仙台に飛んできて1泊し、翌日に那覇経由で羽田や大阪に帰るのであれば、
仙台での午前中に観光もできます。
 仙台市営地下鉄で青葉山城へ行き、伊達政宗公の銅像を見るのもおすすめです。
 (この伊達政宗公の銅像、午前中はきれいに見えますが午後は逆光になります。)
 また、朝食兼早めの昼食を仙台駅の寿司通りの北辰寿司ですませるのがおすすめ。

 立ち食い寿司なので回転が早く、料金はリーズナブルで修行中におすすめ。
 修行中は、現地グルメを楽しみたいものですね。


SFC修行における仙台−那覇便とは


 仙台空港ベースでSFC修行するならマスト路線。
 東京や大阪ベースで修行するなら、1度くらいは那覇経由で遊びに来ては?といったところです。
 なお、三陸の牡蠣の旬は11月〜3月。年末のラストスパートや、1月2月の航空券底値の時期であることを申し添えます。